大阪では、ここ2,3年で急激に
コワーキングスペースが増えた気がします。
(筆者の個人的見解です)
時々利用するのですが、
ある時は集中して作業。
ある時は他のワーカーさんとの交流を
楽しみながら、場の持つ面白さや
そこで起こる化学反応にも関心があります。
コワーキングで
「場を作る人(これから作る人)」
「場に集まる人」
の両者が集うイベント、
コワーキングフォーラム関西2020に
行ってきました。
▲オープニングのくす玉パッカーン!
大阪・谷町にある「コワーキングスペース往来」
にあるそうです。
世界初のコワーキングは諸説あるものの、
1902年にパリで万博のための共同制作を
するために、ある建物で住みながら
共同作業を始めたのが最初だそう。
そこから、100年ちょっと後の2010年に
日本で
カフーツ(神戸)、
十三コワーキング(大阪)、
パックス・コワーキング(東京)
と3ヶ所でき、広がっていったそう。
(この頃でもコワーキングスペースは
世界で400件ほどしかなかったとのこと。)
フォーラムの前半ではその歴史を振り返り、
話題はコワーキングの今後へ。
リゾート地を中心に、旅行を楽しみつつ
現地で仕事する
”ワーケーション
(ワーキング+バケーション)”の
拠点としての
コワーキングスペースが
日本にも
最近できているのですが。
海外では
・ホテルとコワーキングがセットに
・保育士さんが常駐している託児所併設
(ちゃんとフロアは別!←これ結構大事)
・登録しているノマドワーカーが
今どこにいるかわかるシステム
→ その人に会いに行くためのしくみ
のような、新しい形のコワーキングスペースや
コワーキングにまつわる環境がどんどん変化
しているそう。
もうローカルもグローバルも関係なく集まる、
「働く」ということは場所だけでなく、
時間軸も飛び越えそうな 話でした。
質疑応答のタイムでオーディエンスからも、
これは面白そう!という話が飛び出し
企業に所属しているかどうかは関係なく
今後の展開も興味深いです。
フォーラムでは他にも実際に利用している方が
コワーキング を利用することで感じること。
ここでは「スラッシュワーカー」という言葉を
知りました。
(色んな仕事、役割を担う人の呼び方だそう)
なぜか合言葉は 「そうだ、京都へ行こう」(笑)
企業側として「さくらインターネット」の
人事担当の方による、リモートワークに
まつわる状況についてもお聴きしました。
さくらインターネットでは社長が
「余白の重要性」を言っておられ、
リモートワークも進めておられるため
オフィスも広さに対する人やスペースの密度は低い
とのこと。
「余白の重要性」は共感!
オフィス見学してみたいなぁ。
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ここからは、フォーラムで感じたことを少し書きます。
オフィスを持たない、一同にリアルで会する
機会も基本的にオンライン… となると、
形が固定的でないチームや組織が一体で
いられるためには・・・
これはリアルに集まるチームや組織にとって
重要なことと同じなのかもしれません。
コワーキングに集まる人が多様になり、
単に場所を共有するだけではなくなっている。
人・情報の交差点やハブとして
場に集まったもの、人、情報を緩やかに
繋ぐための交通整理や化学反応を仕掛ける
ためには、
場のコーディネータが重要であることを感じました。
これは今日のお話を伺っていて、
運営をされている方が共通して
感じていることのようです。
以前わたしもあるスペースをマネジメントする役割を
していたので、当時感じたことに共通していたことを
思い出しました。
そして、働き方を含むライフスタイルについては
仕事とプライベートの境界は
無くなってきている
と感じました。
これまでは働き方の話題のなかで
「仕事とプライベートは分けることが重要」
「オン・オフを切り替えなくては」
といった話が出てきます。
今日の話ではこの観点は無くなりつつあり
日常生活という線の上に
仕事・家庭・趣味・地域といった
自分にまつわる全てのものが存在している。
別ものではなく、一体となって途切れること無く
関わっていくものになりつつあるなと感じました。
少し前によく言われた「サードプレイス」として
捉えられていたコワーキングをも
日常の中に取り込まれているのかもしれません。
全てが一線上で繋がるのは、
「仕事/プライベート」のように
分断されず一貫性をもって行動しやすい良さ
がある反面、
フィールドからフィールドへの境界が曖昧になる
なかでの
気締め(改行のような?) をどのように持つか、
がこれからの生活で 肝になる気がします。
ecorazón (エコラソン) ゆもとりえ
riezoo.y.m@gmail.com
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