わたしたちはマーブルな世界の狭間にいる(「ティール組織」を読んで)

先日、ABD という新しい読書法で読む読書会に参加しました。
読書会ですが、読んでいく必要なし! 読んだ後、記憶にも残りやすいんです。
今回読んだ本は「ティール組織」。

ティールとは、この表紙にもある色の名前で今年1月に出版されて以来、未だに書店では平積みですし、とても売れているビジネス書です。
分担しながら1.5日で読破しました!!



これまで多かったヒエラルキーのある、ピラミッド型組織から

 ・階層が無い

 ・役割を持ち、チームで動く

新たな組織形態とその事例が紹介されています。 ビジネス書ですが、内容はノウハウではなく概念や価値観について書かれ、 哲学的な要素が強く感じられました。
対話の時間も持ち、読んだ後気になったことを対話していました。

セッションの中ではこのティール組織を実現するための形態のひとつ、 ホラクラシー型経営に詳しい方のお話も伺うことができ、一人で読んでいた時のモヤモヤした部分が かなりクリアになりました。大きく気づく点もあって目からは大きく厚いウロコが落ちた気分!! この読書会前後の予定も全く意図していなかったのですが、終わって振り返ってみたら全てが繋がっていて一本の糸?線?のように感じました。

感じたことは・・・

 1.わたしたちは狭間の時代を生きている、ということ。
読書会の中で出てきた表現を借りるなら「マーブル」。
ティールもある、でもそれが全てでも正解でもなくて、
力が全ての権力を握る組織も、ピラミッド型組織もあって
どれも間違い/正解のどちらでもない・・・混在しているマーブルの世界。

そんななかで、これからのやってくる時代にフィットする形への
転換を今している。
この過渡期にどう在るか、どうなりたいでこの後の行く末が
方向づけられていくんだなと感じました。

そのために、都度都度に確認してそれでもこぼれ落ちそうになる。
 そこに気づかせてもらえる環境を整えることとそれをやると決める覚悟が重要だなとも。


 2.付加価値から余白の時代へ
今は効率よく活動し、高い生産性を上げ、付加価値を生み出す時代と思うのですが。
これからは余白を大切にする時代なのではないかと感じました。
「余白が空くと、次にそれを埋めるものがすぐにやってくるのではないか?」
という話も出ましたが、この余白・余裕は人と人とが尊重し合うために必要なもの
でもあるので むやみに何かで埋めようとはしなくなるのではないかと思っています。

そのためにも自分との深い対話が必要 。
本にもその大切さが書かれており、ここでも自分を知る大切さが出てきて、
鳥肌が立ちそうなくらい響いたし、納得しました。

あれ?ビジネス書ってこういう抽象的なことを考える本でしたっけ???
と思いながらも、まだまだ探求してみたい本だと思いました。

ecorazón

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